仮定法の処理 隠れたif節 (おさらい)
メールマガジン「翻訳上達通信」
~柴田プロフェッサーの翻訳レッスン~
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柴田裕之(しばたやすし) プロフィール:翻訳家、バベル翻訳大学院(USA) プロフェッサー。
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こんにちは。プロフェッサーの柴田裕之です。
学生の夏休みも終わり、地下鉄も道路も混んできたようですね(笑)
公開されている映画を見ると、この時期らしい怪談や、架空の世界を描いた作品もおおいですね。
「もしも、こんなことが起きたら...」そう、英文法でいう仮定の世界です。
今回は仮定法について勉強してみましょう!!
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今日のポイント
■ 仮定法の処理 隠れたif節
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ふつう仮定法というのは、「If...(もし~なら)」と、何かを仮定したり、願望を表したりするときに使われます。
ところが、英文のなかにはif節がないものもあります。
そういう場合は、どのようにしたらよいでしょうか?
今回は、『隠れたif節』を読みとる練習をしましょう~
たとえば、A coward would not have opened the box.という文を直訳すると、
「臆病者はその箱を開けなかっただろう」となります。
これでもわからないことはありませんが、A cowardという主語の部分にif節を読みとって、
「臆病者だったら、その箱を開けなかっただろう」と訳すほうがしっくりきます。
With a touch of this button, she could have easily closed the door.はどうでしょう。
直訳すると、
「このボタンのひと押しとともに、彼女は簡単にドアを閉められただろう」ですが、
With a touch of this buttonという副詞句の部分にif節を読みとって、
「このボタンをひと押ししていれば、簡単にドアを閉められただろう」と訳すことができます。
このように、文の一部に隠れているif節を見つけだして仮定法で訳すと、
原文のもつニュアンスが、より鮮やかに表れますよ!
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■ では次の英文を翻訳してみましょう
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With your assistance, I should certainly finish this task in time.
直訳すると、
あなたの助けとともに、私はきっとこの仕事を時間どおりに終えられるはずだ。
【ヒント】
冒頭のWith your assistanceの部分に隠れているif節を見つけだして仮定法で訳します。
assistance=助け、援助 certainly=かならず、きっと
finish=終わらせる task=仕事、任務
in time=まにあって、時間どおりに
翻訳技法を適用すると、
もしあなたが助けてくれれば、私はきっとこの仕事を時間どおりに終えられるはずだ。
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